2013年8月23日金曜日

ひとの善意をしっかり受け取りたい

先日、父から「おい、谷口ジローってひとの『遥かな町へ』って漫画知っとるか?」という電話がかかってきた。

思わず「うん知ってるよ、ちょっと前の漫画で倉吉が出てくるやつだよね。主人公がタイムスリップするやつ。谷口ジローって鳥取出身の漫画家だったかな。今「孤独のグルメ」ってマンガ描いてるよね。それがどうかしたの?」と、一の情報に十ぐらいの情報量で聞き返してしまった。

父は、どこからか入手したマンガの試し読みパンフレットを見て「遥かな町へ」に地元(倉吉)が登場する漫画だということを初めて知り、わざわざぼくに教えるために電話をくれたのだ。

ぼくがすでにその漫画を知っているというと「そうか、知っとったかぁー、なにか参考になるかと思ってな~」とすこし恥ずかしそうに話していた。

自分が見つけた情報を、フリーライターをしている息子に教えたい……そんな父親のささやかな善意を、コテンパンに、完膚なきまでに叩きのめすような聞き返し方をしてしまった。

これぐらい知ってても知らないふりをして話をきけば、向こうは「息子に情報提供できた」という満足感を得られたし、ぼくも親孝行できてWin−Winの関係で居られたのに……せっかくのひとの善意を無駄にしてしまった。

知ったかぶりはその辺のさじ加減ができないから嫌われるのだ。

猛省したい。

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